エタニティ・イエロー



「森川店長、ドレスとネイルは無事に届いてますか」

「はい、バッチリ届いてますよ」

「良かった、昨日ネイルサロンから、小指のチップがなくなったって連絡があってたんです」

 質問した篝さんはホッとして店内を見渡した所で、偶然目が合って近付かれた。

 でも、篝さんの奥には一緒に来た駿ちゃんもいて、私は視線を逸らして瞬きを繰り返す。

「幸さん、お疲れ様です」

「お疲れ様です」

「今日は良い日になりそうですね」

「……本当ですね」


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