エタニティ・イエロー




 暫く帰ることを駿ちゃんにメッセージで伝えると、ぐしゃぐしゃになった心中のまま不安で涙を我慢する。両親の前では、泣きたくなかった。

 でも、強がって平気なふりをして笑うものの、心は辛くてどうにかなりそうだった。

 まただ、またこの感じ。あの時と一緒。

 七年前のトラウマを抱えたまま、それでも駿ちゃんと出会って、不安は抱えても、俺は浮気をしないと言い切っていた駿ちゃんと二人三脚で三年。

 信じよう、信じなければならない……必死に思おうとしていたのに、この有り様だ。


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