エタニティ・イエロー



 駿ちゃんはもう外にいるようで、篝さんは私に話をする暇はあるのだろうか。

「あの、今日この後って、空いてますか?」

「え……今日……この後?」

「俺、式場戻ったら割とすぐ帰れるので、二人でご飯でもと思って」

「ご飯……私、と?」

 よく分からず数度瞬きをすると、篝さんはゆっくり頷く。

「いつか誘おうと思ってたんですけど、中々機会なくて」

「いや、でも、私……」

「あ、都合悪いなら、断ってもらっても大丈夫ですよ」



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