エタニティ・イエロー



「良かった。あ、じゃあ連絡先……」

 篝さんの仕事が終わり次第、連絡を貰うことになって、彼はいつも通りにこやかに頭を下げてガチャリ扉を開けて、外に出て行ってしまった。

「幸ちゃん、良かったね。篝さん、良い人じゃん」

「だから、そういうんじゃないです」

「友達なの?」

「そう……友達、なんです」

 でも、どうしてだろう。友達だと言うことさえ抵抗があって、何だか、むず痒いな。


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