エタニティ・イエロー
駿ちゃんはいつも通りすんなり愛を述べると、玄関で軽く私の唇に、自分の唇を重ね、扉の向こうに消えてしまった。
だが、どうしても不安は取り除けないまま、私はリビングに戻って両手を胸の前に当てる。
別部屋に置いてある、普段使うリュックにコンドームが入っていたのならば、特に怪しむことはなかった。独身の時、私と使用していたから、その残りだろうと思える。
だが、リビングに置いてある仕事用のバッグと、転職活動中に持っていたアタッシュケース付近に落ちていたのが、どうしても引っかかって仕方がない。