エタニティ・イエロー



 こんな行為恥ずかしくも何ともなかったが、照れが出てしまい、俺は目を横に逸らして花束を差し出す。

「ほら、受け取って」

「あ……ありがとう」

「なぁ、いより。せっかくだし、この後どこかご飯でも」

 行かないか。

 ──と、言おうとした所で、いよりの視線が明らかに俺の奥に行ったのが分かった。

 何かあったのか、と思い振り返ると、バス停の奥から篝さんが歩いて来ていた。


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