エタニティ・イエロー



「もうあれから三年も経つんだよ。別に駿さんじゃなくてもいい、あたしはいよりにまた元気になってほしいから」

 たまたまタイミング良く駿ちゃんからの連絡が来たものだから、一葉は手を貸したと言う。

「いより、良い人他にはいないの? 駿さんじゃダメ?」

「良い人……」

 一瞬だけ、脳裏を過ぎる篝さんの姿があったが、すぐにかき消す。

「あたしが応援したいのは、いよりだから。ここ勘違いしないでね!」


< 312 / 434 >

この作品をシェア

pagetop