エタニティ・イエロー
そして夕刻、昨日は遅番だったのだが、今日は早番で午後五時過ぎにお店を出ると、出た入口に篝さんが立っていた。
携帯を弄っており、私は小声で挨拶をすると、一刻も早くその場を離れようとする。
「あ、幸さん」
しかし、通った私の存在に気が付いたのか、篝さんに呼び止められ恐る恐る振り返ると、今日も彼は笑顔を絶やさない。
「幸さん、お疲れ様です」
「……お疲れ様です」
「どこに住んでるんですか?」