夜のしめやかな願い

さゆさゆは口元をにやけさせながら、日にちと時間を決めて、電話を切った。

何、着てこう。

少し痩せたのがわかるのがいい。

そして宗忠だとちゃんと気づいて、痩せたねって言ってくれる。

あの冷酷男みたいに、いきなり肉をつかんだりはしない。

言ってた、お見合い・・・もうしたのかな。

いやいや、知らんって。

さゆりは頭から追い出すと、クローゼットの扉を開けた。

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