海底の砂の城
第1章
1st story
「今日でこの会社を辞めさせていただきます

「おう、わかった、元気でな」
真冬のオフィスに声が響いた。
俺ら3人は新たな人生を踏み出すんだ。
世界が待っている。
もうあんなきつい労働はしたくないものだな。
「健?次の仕事探すのか?」
「まぁ、フリーターじゃまずいしな?」
「そりゃそうだな」
「お前らは一緒の会社に入ろうと思ってんの
?」
「おう、そのつもりだぜ。
航はどうするんだ?」
「そうだな、労働条件によるかな」
そこで、俺は足を止めた。
「航、健、これ見ろよ。
すげぇ仕事だぜ?
地上とも離れていられるんだよな?
この書き方だと」
「ほんとだな。。。
連絡してみるか?」
「怪しくない?
ほんとに大丈夫かなぁ。。。」
「大丈夫だって!
んな心配してどーすんだよ?」
「んじゃ、明日、駅前な?
電話だけは今日しておくから
断られたら、連絡する」
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