『 ひがんばな。』

この光景は異様だ。


地面に散らばった、、割れた食器。

家具なんか、、元の位置すら分からない。

なんだよっ、、これ。


さすがに想定外だ。

この荒れ果てた空間に目を奪われる。




あっ、、こんなことしてるヒマはない。


あの女。



あいつはどこだっ、、。



廊下に出る。


「 あの、奥の部屋… 」


部屋の電気はついてない。


でもっ、、、 あそこだっ。



アホみたいに怒鳴り散らす男の声。




クソっ… …。






ーーーーー バンッ ーーーー


部屋のドアを力ずくで破る。


真っ暗な部屋。



『 なんだっ …!! 』


奥から男の驚く声。


とっさにドアの付近を手探りに電気をつける。





「 おいっ。 」



自分でも、驚くほど低い声。


視界がはっきりした部屋。

もう一度じっくり見渡す。



『 お前っ、、誰だっ!!! 』


はっ?…



『 勝手に他人の家に上がり込むなんて。
今すぐ出てけっ!!! 』


あぁ、 うるせぇ…。




『 聞いてるのか?!! 』




っ、、黙れよ。


















< 8 / 11 >

この作品をシェア

pagetop