『 ひがんばな。』
この光景は異様だ。
地面に散らばった、、割れた食器。
家具なんか、、元の位置すら分からない。
なんだよっ、、これ。
さすがに想定外だ。
この荒れ果てた空間に目を奪われる。
あっ、、こんなことしてるヒマはない。
あの女。
あいつはどこだっ、、。
廊下に出る。
「 あの、奥の部屋… 」
部屋の電気はついてない。
でもっ、、、 あそこだっ。
アホみたいに怒鳴り散らす男の声。
クソっ… …。
ーーーーー バンッ ーーーー
部屋のドアを力ずくで破る。
真っ暗な部屋。
『 なんだっ …!! 』
奥から男の驚く声。
とっさにドアの付近を手探りに電気をつける。
「 おいっ。 」
自分でも、驚くほど低い声。
視界がはっきりした部屋。
もう一度じっくり見渡す。
『 お前っ、、誰だっ!!! 』
はっ?…
『 勝手に他人の家に上がり込むなんて。
今すぐ出てけっ!!! 』
あぁ、 うるせぇ…。
『 聞いてるのか?!! 』
っ、、黙れよ。