あなたは呪いの本を信じますか?〜呪いの連鎖劇〜
過去
私のお母さんと由衣のお母さんはたまたま同じ大学に通っていた。しかも同じ学年の同じクラス。私のお母さんは、目立つ事もあまりしない静かな人だった。だけど、ある日から虐められるようになった。そのグループの中に由衣のお母さんがいた。虐められだした理由は日直の仕事をサボったという言いがかり。私のお母さんは、その日体調不良で早退していてできなかっただけなのに。
それからお母さんの生活が変わった。その頃は私もまだ3歳位。そんな事気付きもしなかった。お母さんは、家に着くとすぐ仏様の前に行って何かを唱えててた。ずっと1人で暗く広い空間にお母さんの声だけが響いていた。それからお母さんがおかしくなっていった。
ある日、お母さんが周りを気にしながら家を出ていくのが見えたから私は、ついていくことにした。お母さんが向かったのは、よくおばあちゃんに近付くなと注意される祠だった。お母さんは、祠のしめ縄を乗り越え祠の扉を開け、1冊の本を取り出し持ち去っていった。
次の日、お母さんが珍しく笑顔で家を出たの。いつも心配していたお父さんも安心したみたいだった。それからお母さんの笑顔が増えた。でも自分の部屋では、1人でブツブツいいながらなにか机に向かってかいている毎日。なにかおかしいのは気づいていた。でも、言わなかった。
それから突然私のお母さんとお父さんが死んだ。私は、お母さんの妹の家に預けられることになった。その人は、私の叔母にあたる人で、子供が居なかったから大歓迎されたみたいだった。
荷造りをしているときお母さんの部屋に入って机の引き出しを開けるとそこには日記帳が入っていた。私は気になり持っていくことにした。お母さん達が死んだ理由が分かる気がしたから。叔母さんの家は広くて子供部屋があり、そこが私の部屋になった。
荷ほどきをしているとお母さんの日記が出てきた。私は気になり本を開いた。それはお母さんが大学に入ってからつけ始めたものだった。その日記にはお母さんがこの呪いの本を使い始めてからの事も書いてあった。日記には
《呪いの本を手にいれた。お母さんが近付くなと注意してたけど無視しちゃった!明日から復讐ができるからいいけど》
《今日呪いの本に私を虐めてたグループのリーダーの彼氏の名前をかいた。まずは周りから苦しめることにする》
《リーダーの彼氏が死んだ。リーダーは、崩れ落ちて泣いていた。少しスッキリ》
《次は、リーダーの番。呪いの本にリーダーの名前をかいた。これで明日からリーダーは、学校に来ない》
《リーダーが死んだ。嬉しい!でも、リーダーの周りにいた子達が何か探してるから要注意》
《最悪だ、呪いの本が取られて燃やされた。燃やしたのは平野だ。明日私の彼氏が死ぬ。だってルールには、無くしたら全て自分に返ってくるって書いてあったから》
《彼が死んだ。明日は、私の番。死にたくないな。早苗の成長を見たかったのにな。ごめんね、お父さん達。ごめんね、早苗。さよなら》
日記は、それで終わっていた。どうやらお母さん達を殺したのは、この平野って人らしい。
「復讐してやる、必ず」
私は、そのとき初めて殺意を持った。
それからしばらくしてだったよ。その平野っていう人の娘が由衣だって事を知ったのは。先生と由衣のお母さんが話してるときにわかった。内容を聞いたら気づくまで時間はあまりかからなかった。私は、そのとき自らの胸に復讐を誓った。
私のお母さんと由衣のお母さんはたまたま同じ大学に通っていた。しかも同じ学年の同じクラス。私のお母さんは、目立つ事もあまりしない静かな人だった。だけど、ある日から虐められるようになった。そのグループの中に由衣のお母さんがいた。虐められだした理由は日直の仕事をサボったという言いがかり。私のお母さんは、その日体調不良で早退していてできなかっただけなのに。
それからお母さんの生活が変わった。その頃は私もまだ3歳位。そんな事気付きもしなかった。お母さんは、家に着くとすぐ仏様の前に行って何かを唱えててた。ずっと1人で暗く広い空間にお母さんの声だけが響いていた。それからお母さんがおかしくなっていった。
ある日、お母さんが周りを気にしながら家を出ていくのが見えたから私は、ついていくことにした。お母さんが向かったのは、よくおばあちゃんに近付くなと注意される祠だった。お母さんは、祠のしめ縄を乗り越え祠の扉を開け、1冊の本を取り出し持ち去っていった。
次の日、お母さんが珍しく笑顔で家を出たの。いつも心配していたお父さんも安心したみたいだった。それからお母さんの笑顔が増えた。でも自分の部屋では、1人でブツブツいいながらなにか机に向かってかいている毎日。なにかおかしいのは気づいていた。でも、言わなかった。
それから突然私のお母さんとお父さんが死んだ。私は、お母さんの妹の家に預けられることになった。その人は、私の叔母にあたる人で、子供が居なかったから大歓迎されたみたいだった。
荷造りをしているときお母さんの部屋に入って机の引き出しを開けるとそこには日記帳が入っていた。私は気になり持っていくことにした。お母さん達が死んだ理由が分かる気がしたから。叔母さんの家は広くて子供部屋があり、そこが私の部屋になった。
荷ほどきをしているとお母さんの日記が出てきた。私は気になり本を開いた。それはお母さんが大学に入ってからつけ始めたものだった。その日記にはお母さんがこの呪いの本を使い始めてからの事も書いてあった。日記には
《呪いの本を手にいれた。お母さんが近付くなと注意してたけど無視しちゃった!明日から復讐ができるからいいけど》
《今日呪いの本に私を虐めてたグループのリーダーの彼氏の名前をかいた。まずは周りから苦しめることにする》
《リーダーの彼氏が死んだ。リーダーは、崩れ落ちて泣いていた。少しスッキリ》
《次は、リーダーの番。呪いの本にリーダーの名前をかいた。これで明日からリーダーは、学校に来ない》
《リーダーが死んだ。嬉しい!でも、リーダーの周りにいた子達が何か探してるから要注意》
《最悪だ、呪いの本が取られて燃やされた。燃やしたのは平野だ。明日私の彼氏が死ぬ。だってルールには、無くしたら全て自分に返ってくるって書いてあったから》
《彼が死んだ。明日は、私の番。死にたくないな。早苗の成長を見たかったのにな。ごめんね、お父さん達。ごめんね、早苗。さよなら》
日記は、それで終わっていた。どうやらお母さん達を殺したのは、この平野って人らしい。
「復讐してやる、必ず」
私は、そのとき初めて殺意を持った。
それからしばらくしてだったよ。その平野っていう人の娘が由衣だって事を知ったのは。先生と由衣のお母さんが話してるときにわかった。内容を聞いたら気づくまで時間はあまりかからなかった。私は、そのとき自らの胸に復讐を誓った。