無気力少女は必要以上に迫る男共がお嫌い。






 全く起きる気のない私だけど、ぶんぶんと身体を揺するお母さんも諦める気はないらしい。



 パチリと目を開いた先のお母さんは、これでもかというほどに目が血走っていた。



 あぁ、なるほど。確かに百年の恋が冷める理由が分かる気がする。相手が私で良かったね。



 「入学式はサボっちゃあ駄目でしょ!!早く起きなさい!」



 「えー……」



 「可愛く言っても無駄よ!!お母さんは騙されないんだからね!」



 恐るべきゴリラ力で布団を剥がされる。



 あー、あったかい空気が………




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