無気力少女は必要以上に迫る男共がお嫌い。
「朝から疲れさせんじゃないわよ!早く脱ぎなさい!!」
「えーおかあさん、えっちー」
「やましい気持ちなんてないからこれはただのお世話よ!!もう言うだけで面倒だから早く着替えなさい!!」
強引に制服を突きつけてきたお母さんは、私が着替えるまでジッと待っている。
………まぁ、入学式で寝ればいいや。ここじゃあ寝たくても寝れないし。
「せーふくちょーだい」
そうして制服に着替え終わった私は、最後にリボンを留めて空っぽの鞄を片手に持ち、歩きながら菓子パンをむしゃむしゃ食す。
…食べ歩きは良くない?いいよそんなの。誰も守ってないし。