無気力少女は必要以上に迫る男共がお嫌い。
「うまー」
食べ終わった菓子パンは、近くの公園のゴミ箱に捨てて再び学校に向かって歩き出す。
暫く歩くと、人それぞれの制服姿を纏った人ばかりがいたけれど、さらに歩くとそこらへんの人が、ほとんど同じ制服だらけになった(適当)。
「なあ、あの子めっちゃ可愛くね?」
「分かる。ぶっちゃけ、俺の彼女よりも綺麗だわ」
周囲は顔見知りばっからしく、笑いながら仲良さげに会話をしている。
「え、誰あの子。しかも女子じゃん。珍し」
「あー、お前が好きそうな子だな。…綺麗だな」
「マジ?女子に興味の"き"もなかったお前が?…まさか一目惚れ?」