無気力少女は必要以上に迫る男共がお嫌い。
ふと視線を感じて、こちらを凝視している二人と目が合った。
微笑んだり驚いている様子もなく、ただただボーッとしているように見える。
「ふぁ~っ、うーっ」
なんかきみわるいけど、べつにかんけいないしほっとこ。
未だに襲ってくる眠気と戦いながら、私は学校の校門をくぐる。
そこは見事に男子生徒ばかりで、辺りを見渡しても同性が全くいない。ここ男子校か何かか?
「ふぁ~…、眠い…、」
油断していると、口から分身が出てきそうだ。いい加減眠い。
こっちを見てはギョッとした顔をする人もいれば、スッと視線を逸らす人もいる。
まあんなの知ったこっちゃないしいいや。