禁断のお茶会
「エリーゼ!こんばんは!」

イザベラがエリーゼのカップに紅茶を注ぐ。「ありがとう」とエリーゼは言った。

「エリーゼ、このチェリーパイおいしいわ!誰が作ったのかしらね」

ベルが、ケーキスタンドに置かれたスイーツを見つめた。相変わらずおいしそうなスイーツは、一流のパティシエでも敵わないほどのおいしさだ。

「きっと魔女が作っているのよ!教わりたいわ〜」

ナターシャとシャーロットがクスクスと笑い合う。

側から見れば、ただの女性たちのお茶会に過ぎない。しかし、時間が経てば、ここはどうやって憎い相手に復讐するかの話し合い場所になる。

「エリーゼ!あなたもさ、結婚なんて無理やりさせられるんだし、相手を殺しちゃえばいいんじゃないの?」

「それ名案だな!そうすれば、ずっとお茶会を楽しめる!」

ナターシャが言うと、シャーロットがパチンと指を鳴らしながら言った。エリーゼは曖昧に笑うしかできない。

エリーゼの結婚の日は、どんどん近づいている。それは避けることのできない道だ。
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