禁断のお茶会
少し怖いと思う時もあるが、おもしろい神話などでお茶会を盛り上げてくれるナターシャ。

おしゃれで人一倍繊細なルナ。

明るく笑顔の絶えないイザベラ。

エリーゼにとってこの五人と出会えたことは、どんな高価な贈り物をもらうよりも嬉しい出来事だった。

結婚するということで、ずっと沈んでいた心が五人とお茶を飲んで話すうちに軽くなっていった。この素敵な時間を、エリーゼはきっと忘れないだろう。

家を出ると、エリーゼは驚いて立ち止まる。そこに本来いるはずのない人物がいたからだ。

「ルナ……」

いつものような露出の高いドレスではなく、地味な服を着たルナがそこにいた。

お茶会の中で、自分たちの家がどこなのか話した時があった。

しかし、エリーゼたちは昼間顔を合わせることはなく夜にお茶会で会って話すことしかしなかった。

そんな中でルナが目の前にいることが、エリーゼにとって信じられない出来事だった。夢かと思わず疑ってしまう。
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