森の妖精と団長さん
威圧するだけじゃない、周りを自然と引き寄せ従えたくなるような。
ルカさんのオーラに圧倒されていると突然ルカさんが倒れた。
「団長!?大丈夫ですか!?」
ウィルの声にハッとして駆け寄るとルカさんがぐったりしていた。
まさか、あの剣に垂らしていたあの液体が…!?
「エマ!団長が!」
ロイドの懐に手を入れる。
「それは…?」
「ロイドが剣にこれを垂らしていたの。これがルカさんの肩から体の中に…。」
ウィルが支えてるルカさんを見れば、肩から異常な出血をしていた。
「まずい!」
手を肩に押し付けて止血する。
ドクドクと溢れ出るルカさんの血液、とっさに着ていたドレスの裾を大量に裂く。
驚くウィルを横目にドレスを止血に使いながら、どうすればいいか考えていると
「エマ様!!」
聞いたことのない女の人の声と倒れる騎士たちを避けるように近づいてくる男の人たち