森の妖精と団長さん
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ラティモア家に突撃してから1年
あの後レーガン家をすぐさま拘束し、問い詰めていたことは王都中、いや国全体に広まり、レーガン家の犯した罪が公になった。
「レーガン家は爵位取り消し後、遠い地に身を置くことにしたそうです。」
ベッドで寝たままのルカにシエルが近づき、寝ているルカの側に座る。
「ラティモア領地はシキさんが指揮をとり、順調に回復してる。シキさん、俺らにすげー感謝してたぞ。エマさんのことも含めて…。」
「…何が言いたい。」
「別に…ただ、幼なじみが弱ってるから慰めようかと、」
立ち上がるシエルを横目で見るルカ
「もうレーガンの件は片付いたんだ、こっからは俺の自由。コウにもなんとなく言っといてくれ。」
ルカの意図を汲み取ったシエルは嬉しそうに笑う。
「楽しみです。お2人の今後が。」