森の妖精と団長さん



「はあ…なんか頭が壊れそう」


今いる部屋に来る間、シエルさんに色々聞いた。


まず、さっき会った方は聞き間違いではなくて本当に王様らしい。

そしてシエルさん始め、ウィルや私が治療した彼らはこの国を守っている騎士団


私がいた森の近くの地域を調査していたところで何者かに突然襲われたのだとか。



自分からついて行きたいと言ったけど、まさかついて行った場所で王様に会うなんて思うわけがない。


多すぎる情報量に倒れこむようにベッドに横たわる。

ここの部屋はこれから私がお世話になる治療室の近くで騎士団の訓練場からも近い。

さっきこのお城で治療を担当しているエリックという人物に挨拶をした。


エリックと呼んでくれと優しい笑顔で言ってくれた。
この国の年配の人は王を始め、みんな穏やかなのかなと失礼ながらに思ってしまった。


明日からエリックの仕事を間近で見ながら勉強しようと密かに考えている。


ワクワクしながらそんなことを考えているといつのまにか眠りに落ちていた。


< 13 / 170 >

この作品をシェア

pagetop