森の妖精と団長さん





「お前がいながら負傷するとは…どんな奴らだ。」


「そうですね、我々の行動を把握していた可能性があります。運良く近くに森がありましたので、それ以上は追って来ませんでしたが。」


余計な物のないシンプルでシックな部屋

そこにある大きな机に座り、太陽の光を浴びてキラキラ輝くプラチナブロンドの髪を鬱陶しそうにかきあげる男


「ウィルの容態はどうだ。」

「うん、肩の傷はほぼ完治してる。優秀な薬師さんのおかげです。」


「…そういえばそんなこと言ってたな…。お前が女を連れて帰って来たって。」


「そうですよ。完治するまでは治療したいと仰って下さいましたし、そろそろエリックも人手が必要かと思いまして。」


笑みを浮かべながら言うその姿に何か企んでるのかと考える。



「さて、そろそろ訓練場に行きますよ。みんな団長不在の間に強くなってるよ。」


「そうだな。俺も移動続きでなまった体を動かしたいところだ。」




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