森の妖精と団長さん



「エリック、こんな感じでいいかな?」


「うむ。上出来だ。」


「やった!!」


ウィルたちが完治するまでの期間限定だった私をシエルさんが王宮薬師として正式に雇ってくれてから2週間

ウィルの傷も徐々に塞がって、あまりすることのなくなった私はエリックに調合の仕方などを教えてもらっている。

誰かのために調合して治療することがなかった私は、自分の作ったものがここにいる誰かを救えるかもしれないと思うと今まで以上にやる気に満ち溢れている。



それに、ここには他国の植物の本など、私の小屋にはない種類の本がたくさんあってとても楽しい。




< 16 / 170 >

この作品をシェア

pagetop