森の妖精と団長さん





「うわ〜!すごいすごい!!」

会場の窓からこっそり中を覗けば、そこには別世界のようだった。
中でも綺麗なドレスに身をつつんでいる女の人たちは眩しかった。

中央では何組かの男女が音楽に合わせて踊っている。


「私にもできるかな…。」


楽しそうに踊っている姿を見て、ふとそう思い、見よう見まねで踊っていると、



「お嬢さん1人?」

!!


そこには綺麗な銀髪を後ろで束ねた優しそうな人がいた。


「あ、いや…あの…。」

まずい…怒られる。


「怖がらないで?別に怒ったりしないよ。でも、1つだけ。」

徐々に近づいてきて私のそばの窓から漏れる明かりでその綺麗な顔立ちがはっきり見える。


私は体が動かず、立ちすくんでいると


フワッ

「…え、」


「そんな格好で女の子が外を出歩いたらダメでしょ?」

「え?」


自分の格好を見ればノースリーブに膝上丈のワンピース


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