森の妖精と団長さん
「こっち来い。」
そして肩を引き寄せられたままどこかに連れて行かれる。
どうなるのか不安でドキドキが止まらず、私の胸の音が団長さんに聞こえていないかと心配だった。
「ここ…」
連れて来られたのは私がエリックとよく来る、薬草や綺麗な花がたくさん咲いているところだった。
でも、来るのはいつも昼間で夜になると月の明かりに照らされとても幻想的だった。
「おい、お前は何故部屋にいないんだ。」
1人、この空間に感激していると後ろからまたも低い声がかかった。
「あ…ごめんなさい!どうしてもパーティーを一目見たくて。窓から覗くだけで良かったんです!」
「そういう問題じゃない。お前自分の格好を分かっているのか?」