森の妖精と団長さん
「うわ〜!!」
実際に中に入ってみるとどこもかしこもがキラキラと輝いていて、言葉にならなかった。
ルカさんに着いて行きながら隅の方に移動していると、
「ルカ様!!どこにいらしたのですか?」
「先ほどから探していたのですが、全く見当たらなくて寂しかったですわ!」
「ルカ様私と踊ってくださらない?」
たくさんの女性たちが私のことなど見えていない様子でルカさんの周りを取り囲んだ。
もちろん私は輪の外に出されてしまう。
「人気なんだな、ルカさん。」
なんだか寂しい気持ちになりつつ、ルカさんの周りの女性たちを見れば、明らかに私とは身分が違うことが分かる。
綺麗なドレスにキラキラと輝くアクセサリー
みんなが自分の良さを引き立てる様なドレスアップをしているんだと感じた。
それに比べて私は、ただの白いワンピース
でも1つだけ違うのはルカさんの上着を着させてもらってること。
急に恥ずかしい気持ちになりながらも、なんだかルカさんがそばにいるかのように感じて上着を握りしめる。