森の妖精と団長さん
「あれ、エマさん?」
「えっ、あ!ウィル!!」
ルカさんと同じような騎士団の格好をしてるウィルが私のところに来てくれた。
「なんでここに?まさか部屋からこっそり来たんですかー?」
からかい気味に聞いてくるウィルに私の性格が分かっているんだなと嬉しいような嬉しくないような…
「そうですー。こっそり覗いてたら王子とルカさんにバレたの!でもね、ルカさんがここに連れて来てくれたの!」
「団長が!?それはまた意外な展開で…。しかもコウ王子にバレるとか面白すぎっすよ」
「笑いすぎ!」
ケラケラ笑ってるウィルの背中を軽く叩く。