森の妖精と団長さん



「いやー、最高です!コウ王子とは初めてですよね?会ってみてどうでした?カッコいいですよね!?」


「うん!綺麗すぎてびっくり!雰囲気も柔らかいし紳士的だよね!ウィルも見習ったら!?」


「俺は無理ですねー!想像してみてくださいよ!俺がコウ王子みたいになってるとこ!」

ウィルが王子に……



「うふふふ!似合わない!!」

「でしょう!?俺はこういうのがあってるんですよ。」


少し落ち込んでしまったウィル。


「私は、ウィルがいるからこっちでの生活も楽しいんだよ!?ウィルは私の友達第1号だから!!」


「エマさん……俺は友達だとは思ってませんよー!!」


ひどい!!

なんて…くだらないことを2人で、しかもパーティーの会場でやってるなんてバカみたいだ。

でも、本当にウィルの存在には助けられている。

ウィルやシエルさん以外の騎士団の人たちと仲良くなれたのはウィルがいたから。


私はここに来て本当に良かったと感じている。



じっと見つめる視線に気づかないまま。


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