森の妖精と団長さん



パーティーも無事終わり、騎士団も穏やかな生活を送っている。



「えっ!10人もくるの!?」


「そうなんですよー、俺らも色々警備にあたらないといけないから大変ですよ。」


騎士団の休憩時間を見計らって訓練場に来てみればびっくりなことを聞かされた。

なんとこの間のパーティーから10人も王子の花嫁候補に選ばれ、今日から王宮で過ごすらしい。



「10人はさすがに多いんじゃない…?」

「そうだな。でも、本命はあの3人の中だと思うけどなー。」

「俺はレーガン侯爵家のエリー様が有力だと思うな!」

「でも、ミラ様もあると思う!コールマン伯爵家の!」

「オーティス伯爵家のシスカ様はコウ王子と仲が良いと聞いたことあるぞ!」


盛り上がってるみんなの会話についていけない私

みんなが有力候補だと思ってるのは、エリー様、ミラ様、シスカ様だということは分かった。



「エマさん!エマさんも一応気をつけてくださいね!これは女の戦いですから、何が起こるか分かりませんよ!!」

「…なんだか怖いね。」


これから起こるであろう、未来の王妃争奪戦を想像し、騎士団のみんなと顔を引きつらせ合う。


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