森の妖精と団長さん




そして、パーティーから1週間後
続々と花嫁候補の方たちが王宮にやって来た。


「エリック、すごいよ。馬車が何台も来てる。」

「何も10人は多すぎじゃわい。城が騒がしくなるだけじゃ。」


完全に迷惑だと言いきるエリックに苦笑いをしてしまう。



「お前さんも候補に入れば良かったのになー。」

「…私?」


「そうじゃ。遠くの方から呼びつけるよりも城には若い女子がたくさんおるんじゃから。」


いやいや、エリック
いくらなんでも身分の違いというものがあるからね…


「お前さんも早く相手見つけんと。ほら、いつも騎士団に会いに行っとるでないか。誰かおらんのか?」


「騎士団のみんなは友達だもん!それに私は結婚なんて考えてないし…。」


「そうなのか?せっかくいい顔持ってるのにもったいないぞー!?おまけに薬草の知識まである。嫁に行くには申し分ないくらいじゃ!!」


そんなに褒めてくれるなんて…

「エリック嬉しい!私、良いところあるんだ!」


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