森の妖精と団長さん



「コウ王子!このような席を設けていただき感謝いたしますわ!!」


「いや、いいんだよ。今日はみんなで仲を深めようじゃないか。」


王宮内にある大きな広間
そこで王子と花嫁候補者たちの交流会という名の食事会が始まった。


候補者たちは普段よりも一段と綺麗に着飾っており、私は目がチカチカしてしまいそうだった。

何故関係ない私もここにいるのかというと、


候補者何名かの希望によって、王宮で働く使用人たちも参加して、今後のために交流したいということだった。


たぶん、出会いを求めているんだろうとシエルさんは言っていた。


だから私も、メイドさんたちも、シェフですらここで料理を作っている。

エリックは面倒だから行かないとシエルさんから聞いた。


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