森の妖精と団長さん
表向きは王子の花嫁候補のため、少しは王子と話すが、シェフと話しながら食事をする人、さらには騎士団の団員と話す人などがほとんどだ。
おそらく彼女たちも、騎士団のみんなが言っていたように本命はリリーさん、ミラさん、シスカさんの中で、自分たちは選ばれないだろうと考え、王宮内で良い人を探そうと思っているのだろう。
私は王子たちから離れたところにある席に座り、この光景を眺めている。
「あら、この間の!えっと、エマさん?であってるかしら?」