森の妖精と団長さん



短い時間ではあったが、ここでの生活は初めて体験することばかりだった。

今まで1人で生きてきた私にとって、常に誰かがいるというのは不思議な感じがしたが安心感がものすごくあった。


決まった時間に訓練場に行き、騎士団のみんなとおしゃべりして過ごす時間


本の知識しかなかった私に、本には載っていない患者一人一人のことを考えて治療する知識を教えてくれたエリック

私の小屋を訪ねて来た時から優しくてずっとお世話になってるシエルさん

会う機会はほとんどなかったけど、こんな私にまで優しくしてくれるコウ王子


そして、私のことを何も言わずに見守ってくれたルカさん


ここでの時間は一生忘れない。

そう心に誓った。


< 60 / 170 >

この作品をシェア

pagetop