森の妖精と団長さん
「おはようございます!!」
私が目を覚ますと彼らは小屋の中にはおらず、外に出てみれば馬の手入れをしていた。
「おはようございます。昨日は本当にありがとうございました。彼も十分に寝てすっかり元気になりました。」
「お世話になりました!!お姉さんの薬すごい効きました!」
昨日のぐったりした様子とは違い、眩しい笑顔で嬉しいことを言ってくれた。
けど、
「昨日の今日で、本当にもう治ったんですか?」
「肩は少し痛みますが、あとは大丈夫です!!」
少しって…あの切り傷は1日じゃ絶対に治らない。
「もう少し休んだ方がいいですよ!動いたらまた傷が!」
「すいません。我々は戻らないといけませんので…。あなたは突然来た我々に傷の手当てまでしてくれた。失礼でなければ、あなたのお名前を伺ってもよろしいですか?」
「エマ…、エマ・アスランです!」
「エマ様…。本当に感謝いたします。」