森の妖精と団長さん
ドンッ!!
いきなりロイドの体が横に逸れ、私もロイドから解放される。
「きゃっ!?」
下を向くとここの騎士が1人、ロイドに重なるように横たわっていた。
「いたた…まさか君がこんな荒技を使うとはね。」
肩をさすりながら立ち上がるロイドの視線を追ってみれば、そこには見たことのない顔をしたルカさんがいた。
周りにいたロイドの騎士は、ルカさんを囲むように倒れており、ルカさんからは圧倒的なオーラを感じる。