恋愛ゲーム
第1章

告白

桜の花びらが舞い散る季節。

新学期が始まって1週間が経とうとしていた_____。






















「好きです。付き合ってください。」

「……ごめんなさい。」

これで3人目。

別に珍しい事じゃない。

告白なんて普通は嬉しいのだろうけど私にはちっとも響かない。


「話はそれだけ?私、忙しいからもう行くね。」

いつものお決まりのセリフを言って終わるはずだった……。

帰ろうとした瞬間思いっきり腕を引っ張られた。






















「……痛いんだけど。何?」

「今、付き合ってる人いないんですよね?」



しつこい……。

「いないけど。」

「噂で先輩の事聞きました。かなりの遊び人だって。」


「それで?」

「本命じゃなくてもいい……遊びでもなんでもいいので俺と付き合ってください!」







馬鹿馬鹿しい。



必死過ぎて笑っちゃう。




「あのね、私にも選ぶ権利あるからね?」


私は微笑んで静かにその場を去った。














「おい!見ろよ!遠山先輩!」

「いつ見ても可愛いよなぁ。」

校内を歩けば常に男子からの視線。

そのお陰で女子からはあまり良く

思われていないのは確かだ。
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