愛の、愛の、愛の嵐
「で、こんな時間になにしてんだよ」


それは。彼を追って・・・


「だからなんかしゃべれっつってんだろ。
 なにまさかオメーカレシとかいたりして? 
 キモ! 
 彼だってよ! 
 それどんなオタクヤロウだよ。
 なにそれやっぱコミマとかで知りあってんの
 マジキモなんだけど!」


彼。

彼もオタクのアタシが勝手に美化した、

偶像?

アタシはモドキの顔を見た。

どろりと悪意に濁った目が、

アタシを睨みつけていた。


「やべーってそれ、
 こんなヤツラが結婚したら
 どんなガキ生まれんだ? 
 やっぱ生まれたてなのにニキビ面とか? 
 で小太り? 
 やべーチョーウケルんだけど」


「メガネとかもかけてるよな」


「で紙袋持ってんの」


「ガハハウケル」


4人は腹をよじって笑ってる。
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