愛の、愛の、愛の嵐
「今回はオメーの勝ちら。
 れも、これれオメーはおしめーら。
 もう後はねえろ。
 オメーは限度を超えちまった。
 もうだめら。
 こうなっちまったら、
 オレもオメーも行きつくとこまれ
 行くしかねー」


腫れあがった唇が動くたび

シューシューと呼吸が漏れ、

所々が抜けてピアノの鍵盤のようになった歯が覗いた。


「なあ、おい。
 オレはイマ、
 スゲーわくわくしてるよ。
 こんなに一人の人間を憎んらのは生まれてはりめてら。
 オレはオメーにろんなことをするんらろうな。
 オメー、いったいろうなっちまうんらよ。
 それを考えると、
 オレは楽しくてしょうがねーよ・・・」
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