愛の、愛の、愛の嵐
アタシは姿勢を戻すと

貰ったカンロ飴を口に放り込んだ。

喉が痛くなるほどに容赦ない甘みが拡がる。

それを味わいながら

アタシはきっかり

気分が変わっていくのがわかった。

うん、

先のこと悩んだって

しゃーねーやな。

アイツがまた現れたら、

そんときにどうするか考えりゃいいや。

びくびくしたって、

人生は始まんないわよ。


よっしゃ! 


細胞の一つ一つに力が戻ってきた。

だいぶ余計な時間使っちゃったけど、

プリンス探しの旅再開しないと。

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