愛の、愛の、愛の嵐
・・・って、なわけないじゃない。


冒頭にも言ったけど、

今のアタシは

数秒前とは違うんだから。

愛の戦士よ。

ラブソルジャーよ。うわ、さぶっ。

でも気にしない。

どうやら学校遅刻だけど

それも気にしない。

このみなぎりまくって

鼻から漏れてきそうなほどの

愛の力をフルに使って、

絶対にあの人を見つけ出してみせる。

そして・・・

ふたりは、結ばれるの・・・

ってキャ、はぢかしい。

アタシは顔が火照ってしまって身悶える。

駅員が一人、

不審そうな顔でこちらを見ているけど、

これも気にしない。

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