愛の、愛の、愛の嵐
ぶわわわっと、涙が溢れた。

せっかく拭いたのに、

彼の前だって言うのに、

アタシはなすすべも無く泣き出してしまう。

いろんな思いがごった煮になって溢れだして、

どうしようもなくなっちゃう。

とうとう声まででてしまう。

びえええええええ~ん!

どばどば涙を流しながら、

どこか心地良い感情の奔流に身を任せながら、

頭のスミでうっすら


「ドラマとかだったらここで
 彼がやさしく包み込むように
 抱きしめてくれるとこよねムフ」


とか考えてた。

が、

いつまでたっても彼の腕は伸びては来ず、

そうこうしている内に

アタシの感情も落ち着いてきて

泣きやんでしまう。
< 76 / 96 >

この作品をシェア

pagetop