愛の、愛の、愛の嵐
沈黙。

耳が痛くなるような、

静寂。

それをやぶったのは、

彼の

笑い声だった。

喧騒が、

陽射しが、

むせるようなほこりが

戻った。

その中、

彼はアタシの目の前で、

腹を抱えて笑い転げた。

それはそれは楽しそうに、

爆笑していた。 

笑いすぎて

うっすらと目に涙を浮かべた彼が、

赤い顔をして

ヒイヒイ言いながら

アタシに言った。
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