大好きになったのは先生でした。

美萌がとても嬉しそうに目をキラキラさせながら答える。




「もちろんだよ。昨年までマネージャーやってくれてた3年の先輩は引退しちゃったし、今マネージャーいなくて困ってたんだ。もうすぐ顧問の先生も来ると思うし取り敢えず、練習見学してて貰える？」




「はい！分かりました！」




中に入って見学をしていると、流石に部活に力を入れている学校なだけあってみんな凄く上手かった。




見学をはじめて30分が経った頃、




「おい、みんな集まってくれ！」




部長の三上陽先輩の掛け声で全員が集まる。




「顧問が来たぞ。」




その声でみんなの視線が体育館の入り口に向けられる。




……今日は本当に驚くことばかりだ。




「昨年まで男バスの顧問をしてた新堂先生に代わり、今年から顧問を務めることになった岬悠志です。よろしく。」




体育館に入ってきたのは合格発表のときの彼だったのだ。