大好きになったのは先生でした。

体育祭

5月に入り、学校の授業にも馴れ、部活も全員の顔と名前、マネージャーの仕事も覚えてきた。




そんな中、LHRではクラス委員の子が中心となって、毎年恒例の体育祭の話し合いが行われていた。




「………………………じゃぁ、実行委員を中村君と榎本さんにお願いすることになりました。」




元々運動が得意なあたしは、何の種目に選ばれても大丈夫だと思っていたため、適当に話を聞いていると、耳に飛び込んできたのはそんな有り得ない言葉だった。




「ええええええぇぇぇぇぇ！！！！」




驚きのあまり大きい声を出すと、クラス中の視線が集まってしまい恥ずかしくなる。




「実行委員の立候補者がいなくて、種目決めのときに手を挙げなかった2人に種目参加免除にする代わりに実行委員をやってもらうことに決まったの。」




混乱してるあたしにクラス委員の女の子が説明してくれた。




「実行委員は早速今日の放課後に顔合わせがあるので、北校舎の空き教室に行ってください。」




クラス委員がそう言ったのと同時にLHR終了のチャイムが鳴り、みんなが帰る支度をはじめる。




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