大好きになったのは先生でした。
先生と2人きりという状況に緊張しまくって上手く話せない。




「頼まれて断れなかったんだ?道具の数多いから先生も手伝ってあげる。」




そう言って鍵を指でクルクルと回しながら教官室を出ていこうとする先生を慌てて呼び止める。




「先生!そんな!悪いです!」




すると先生は少し呆れた顔をすると、




「榎本は悪くないから。来ない中村が悪い。だからお前は気にするな。」




そう言ってすたすたと歩いていってしまったのであたしも急いで後を着いていく。




倉庫につくと、先生が言っていた通り、道具の数はめちゃくちゃ多いし、適当に片付けをしたのか、どこに何があるかもわからない。




先生と顔を見合わせてため息を着くと意を決して準備に取り掛かる。




━━━━━━━数時間後。




「やっと半分くらいだな。休憩するか。」




その言葉で2人で近くのベンチに座り、先生が買ってくれたカフェオレを飲む。




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