大好きになったのは先生でした。
しばらく無言で歩いていると彼が振り返る。




「着いたよ。あそこに掲示板あるから。」




指がさされたほうに目を向けると確かに掲示板があり、もうみんな合格発表を見終わったのか、そこには数人しかいなくて、急いで掲示板に駆け寄り自分の番号を探す。




18✕✕…。18✕✕…。1868!!




「あった!!」




合格していたことが嬉しすぎてつい声を上げてしまう。




しばらく喜びにひたり、係の人から入学に関する書類を受け取ると、案内してもらった彼にまだお礼を言ってなかったことを思い出して振り返る。




…………が。




辺りを見渡しても彼の姿はどこにもなかった。




「また会いたいなぁ…。」




気付いたらそんな言葉を呟いていた。




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