大好きになったのは先生でした。
「何組だった?」




自分のクラスを確認して彩音に聞くと、




「あたしC組だ。」




と、答えが返ってくる。




…………………え?




「彩音〜!あたしA組だったよ〜!」




泣きそうになりながら彩音に抱き着くと、彩音が呆れたように「それが?」とため息混じりに言う。




「彩音と同じクラスじゃないとか無理!!」




「クラスは違うけど、休み時間とかも会えるし、帰りは一緒に帰ることだって出来るんだからいいじゃない。」




最早完全に泣き出すあたしを少し面倒くさそうにしながらも、教室に着くまで慰めの言葉をかけてくれる彩音。




「うん…。」




「まぁ、とにかくお互い頑張ろうね!」




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