大好きになったのは先生でした。
そう言ってA組の前にあたしを置いて自分のクラスに向かって歩き出す彩音の後ろ姿をしばらく見つめてから自分も教室に足を踏み入れる。
座席表を見て自分の席につき、鞄を置いて周りを見渡すが、やはり知ってる顔は見当たらない。
そのことにさらにショックを受け落ち込んでいると前の席の子があたしの方に振り返る。
「あたし赤堀美萌って言うの。あなたは?」
「…榎本梨王。」
明るく活発そうな雰囲気の美萌に声をかけられ、人見知りなあたしは小さい声で答える。
「じゃ、梨王って呼ぶね!あたしのことは美萌で!!」
元気が良すぎる美萌にどうしていいか分からずに"うん"と言いながらもモジモジした態度になってしまう。
「美萌、いきなりそんなテンション上がってたら梨王ちゃんがビックリしちゃうよ。」
今度は隣の席から声がして、そちらに目線を向けると、
「あたしは咲坂美桜。美萌とは小学校からの付き合い。美萌、元気良すぎてビックリしたと思うけどいい子だから仲良くしてあげて。」
座席表を見て自分の席につき、鞄を置いて周りを見渡すが、やはり知ってる顔は見当たらない。
そのことにさらにショックを受け落ち込んでいると前の席の子があたしの方に振り返る。
「あたし赤堀美萌って言うの。あなたは?」
「…榎本梨王。」
明るく活発そうな雰囲気の美萌に声をかけられ、人見知りなあたしは小さい声で答える。
「じゃ、梨王って呼ぶね!あたしのことは美萌で!!」
元気が良すぎる美萌にどうしていいか分からずに"うん"と言いながらもモジモジした態度になってしまう。
「美萌、いきなりそんなテンション上がってたら梨王ちゃんがビックリしちゃうよ。」
今度は隣の席から声がして、そちらに目線を向けると、
「あたしは咲坂美桜。美萌とは小学校からの付き合い。美萌、元気良すぎてビックリしたと思うけどいい子だから仲良くしてあげて。」