スウィート&ビター
号令と共に授業は始まった。

先生は自己紹介をしてから、生徒からの質問に答えた。
するとどうやらこの先生、彼女持ちだった。
デレデレとしたように彼女のことを口にする。

1人の男子が、
この先生!リア充だ!…ぐっ、うわぁ、神々しい…
とふざけ始めた。
ほかの女子は笑っていた。

そして、先生は困った顔をしていた。
そりゃあそうだろう…。困らない訳が無い。
1日目から生徒からリア充呼ばわりされるなんて
全く、失礼だ…。

しばらくして落ち着くと、先生はある問題を出した。
この漢字はどう読むか…?
とだ。
私は直ぐに分かった。
本をいつも読んでさえいれば、分かる漢字だ。

私はしばらくして手を挙げ、
正確な読みを述べた。
すると先生は感心してくれた。
私は心の底嬉しかった。(顔に出さないだけだ。)

先生はまた次の漢字を書いた。
次もわかった。
ある子がさされたが、
分からず意味のわからない読みを述べた。
次に私がさされた。
私は正確な読みをまた答えた。

先生は笑顔で当たっていることを言ってくれた。
ふふふ、嬉しい。
嬉しい…。

私は国語だけは頑張ろうと決意できた。
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