スウィート&ビター

自分はあの先生のどこかに
懐かしさを感じている。

全く意味のわからないことだ。

私は何かをブツブツ言いながら壁に向かって練習した。

しばらくして先生が戻ってきた。
どうやら次は3人グループで、練習するようだ。

そうするとなると…。

ねぇねぇ!!
元気な声が後ろから聞こえてきた。

太陽だ。
ねぇ!僕達と一緒にグループを組もうよ!
そう、太陽は笑顔で私に言ってきた。

あぁ、なんて輝かしいのだろう。
その笑顔を見ているだけで、
私の心は暖かくなる。

もちろん、そばには月もいた。

月は、ボールを持って
冷たい感じで斜め下の方を見ていた。

月と太陽。
本当に、対称的だ……。

すると月は、早く、やろうか…?
と太陽が誘ったんだからと…
やる前提でそう言ってきた。
私も太陽みたいな
明るい笑顔ほどではないが
精一杯の笑顔で答えた。
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